Of myself for myself by myself
2021年1月18日 19時47分Of myself(自分自身の)
for myself(自分のために)
by myself(自分でする)
南北戦争の激戦地ゲティスバーグで、リンカーンが演説した、
「the goverment of the people , by the people , for the people」
(人民の、人民による、人民のための政治)
という民主主義の本質を表現した言葉はみなさんもよく知っていると思います。
はじめに掲げた「Of myself , for myself , by myself」では、この有名な言葉をアレンジしたものです。
私は、いろいろなことをするとき、よくこの言葉を唱えます。自分のためにするのだという気構え、自分がするのだという主体性、こう考えてくると、いろいろなことをすることが楽しくなります。
いやいやながらする掃除と、自分の教室を自分のために自分がどのように美しくしようかと工夫しながらするのでは、取り組む姿勢がちがっていますよね。
3年生の君たちが苦しい受験勉強をのりこえて行く高校は義務教育ではありません。自分のためにする勉強です。自分のカを高めることができるのは自分しかないのだと思ってください。「先生がここがいいと言ったのでこの高校を選んだのだ」とか、「親がここしか行かせないと言ったから行った」などと、泣き言を言う人がよくいます。自分のカのなさや、がんばらない言い訳に、責任を自分以外のところにあると述べたてる人は多いものです。
就職する人は、もっと厳しいと思います。仕事ですから嫌なことも多いと思います。そのとき嫌々ながらするのと、自分のためになるにはどうしたらいいか、自分で工夫できることはないかと考えるのでは、取り組み方に差がでてきます。ところが、あまりに自分のために自分がするのだという「私心」に重きを置きすぎると自分の損得や好き嫌いだけで物事を見るようになりがちです。自分のためになるかという色メガネをかけた状態で物事を見ると、物事の本当の姿を見失い、いらない対立を招きがちになります。
まずは、「素直な心」で物事を見るようにしてください。「私心」を取り払って是非物事の善悪の判断を下してください。そうすることによって自分の考えや生き方に強い信念をもつことが可能になってきます。
勉強や仕事に取り組むときに私はよく「自分の勉強(仕事)を自分のために自分でするのだ」と唱えます。すると力がわいてきます。
あなたもカが出ないとき「Of myself , for myself , by myself」とつぶやいて、勉強に取りかかってみませんか。