7月ももう終わりです。四国総体立て看板
2021年7月30日 20時40分 ここ最近、川東中学校では、シャーシャーシャーというクマゼミの鳴き声よりジージージーやニイニイニイといったアブラゼミやニイニイゼミの鳴き声の方がたくさん聞かれます。その中に混じってツクツクボウシの鳴き声も聞こえてきています。ツクツクボウシの声が目立ってくるようになると夏も終わりに近づいたなぁと思っていたものです。まんざらなんとなくの噂話や言い伝えなどではなく、本当のようです。
セミの寿命はみなさん知っていますか?幼虫時代を入れると3年から5年程度といわれています。比較的寿命が短いのはツクツクボウシです。種類や環境によって左右されるようですが、クマゼミが5年に近いようです。また、成虫になって陸上に出てきたセミたちは、結構多くの人が、1週間くらいで死んでしまうと間違った情報を信じている人が多いです。みんなはセミの成虫の寿命を知っていましたか? 岡山県の高校生が863匹の成虫にマーキング、15匹を再捕獲し、4匹を再再捕獲して寿命を調査し、それまでの常識を覆したのです。「夏の間にそんなにセミの死骸がない」「夏の終わりに集中している」という素朴な疑問から捕獲調査をし、「セミの成虫の寿命は1週間」という定説が間違っていることを証明したのです。アブラゼミで1ヶ月を超える程度、ツクツクボウシが1ヶ月弱、クマゼミが2週間程度ということが分かったのです。クマゼミの成虫が暑さに強く、飛行能力も高いので鳥たちに補食されにくいため、夏の初めに元気よく鳴き始め、個体数も多いです。それに比べて飛行能力の低いアブラゼミは鳥たちに捕食されやすく、暑さに弱いので毎年暑さレベルが上がっている新居浜では個体数も少なくて昨年まではほとんど見かけませんでした。つい40年ほど前まではアブラゼミばかりでした。クマゼミの成虫は先の2種類に比べ短命なので、夏の終わりにツクツクボウシやアブラゼミを見かけるようなるのでしょう。「八日目の蝉」というタイトルの映画がありました。何とも言えない人間像を描いた感動作品でしたが、蝉の寿命が1週間くらいだという常識の中で付けられた題名だったのです。また13年ゼミとか17年ゼミという周期的に成虫になる長寿命の蝉もいます。13年や17年に一度だけ大量発生する蝉たちです。「素数セミ」と言われたりもします。あまり興味のない話かも知れませんが、疑問に思ったことを調べてみるというのが世紀の大発見に結びつくものなのです。
セミの成虫が1週間くらいの寿命という話には、セミの飼育の難しさもあるのでしょう。虫かごに入れたら、すぐに死んでしまいます。そりゃそうです。セミは樹液しか食べません。それも生きた樹木からだけです。当然何も食べないのですから餓死するわけです。ドえらく長文になりすみませんでした<(_ _)>
四国総体出場の立て看板が玄関前に飾られます。学校へ来たときに見てみてくださいね。