2学期 元気満点でスタート
2021年9月1日 15時20分久しぶりに生徒のみんなが学校へ登校してきました。朝の活動も生徒会役員中心に滞りなく行われました。驚いたのは、まあ朝の挨拶の元気なこと!!久しぶりでこちらが戸惑うほどでした。スタートを元気はつらつで迎えることができるのは、学校のような集団生活の場では全体の士気が上がります。ありがとうございます。
始業式、任命式、表彰式ともう新しい生活様式の一部と化したリモートで配信しました。川東中学校の規模ではまだまだ体育館に全学年が集まることは難しいです。ただ、大多数の生徒は涼しい教室で行われるため、集中して取り組むことができるという利点もあります。表彰も部活動がめざましい活躍ぶりなので、集約して代表者への賞状伝達でも時間がかかります。すばらしい戦績なので呼名や記録を読み上げることは省略していません。他の部分で精選されるので予定よりは早く終了できました。
学校長式辞です。とてもとても大切なお話しなので、文字にすると長くはなりますが、全文を紹介いたします。ご家庭でも是非話題にしていただいて、家族でお話ししていただければと思います。
令和3年度第二学期 始業式 式辞
昨年度の約二倍にもなる四十二日間の夏休みが終わり、令和3年度第二学期が始まりました。みなさんはどのような夏休みを過ごしましたか? 一学期終業式で「お天道様貯金」のことをお話しましたが覚えていますか? 意識して取り組んだ人はたくさん貯金できたのではないでしょうか? きっとその貯金は、これからの人生の中でしっかりご褒美として返金されてきますよ。
そのみなさんの「お天道様貯金」のことで、ある日学校に電話がありました。それは、台風が近付き、強風が吹き荒れた翌日のことです。あるお年寄りの方が、道路に大きな木の枝が落ちていたため通行できなく困っていました。そこを自転車で中学生がやって来て、自転車から降りると、さっとその大きな枝をのけてくれたそうです。そのお年寄りの方は、とても喜んでいました。「自分のことかな?」と思う人は、照れくさいかもしれませんが、ぜひ名乗り出てください。このような、みなさんの大なり小なりの善行は、『川東中学校の金の看板』をより輝かせていきます。
このほかにも、この夏休み中も、みなさんが頑張る姿をたくさん見ることができました。
吹奏楽部は、二年振りに開催された全日本吹奏楽コンクール愛媛県大会に出場し、見事金賞を受賞しました。とかく部活動と言えば、運動部に目が向きがちですが、部活動の基本は文化部も同じです。毎日の地味であるかもしれない基本練習をさぼることなく地道に行い、心を一つにチームとして闘えば、たとえ少人数であっても、栄冠をつかみ取ることができることを見事に立証しました。
もちろん運動部も負けていません。
夏休み前半に、愛媛県中学校総合体育大会がこれも二年振りに開催されました。県総体の壮行会で何種目紹介されていたか覚えていますか? 男女別で何と14種目です。
さらに、次の四国大会への出場権を獲得したのが7種目です。
私は全種目の会場に足を運び、選手団の応援することを目指しました。しかし、無理です、多過ぎます。
その中で、私が目の前で見た、川東中学校のプライドを胸に闘う姿、別会場から届く試合経過の速報に一喜一憂しました。新居浜市内の大会とは違う、独特な雰囲気そして緊張感の中で、手に汗握る熱戦、川東中学校代表としての誇りを胸に、大会に挑む姿は見事だったと思います。この後、その表彰がありますので、みなさんしっかりとその頑張りの結果を知り、なかまを心から讃えましょう。
県総体、四国総体を経て、全国中学校総合体育大会には2種目、女子バスケットボール団体と女子バドミントン個人シングルスが見事に出場を決めました。
バドミントンの佐々木さんは、鹿児島県の強敵に惜敗しましたが、全国の舞台で接戦・激戦を演じ「粘って、粘って、我慢して、諦めないゲームをする」の目標を見事達成しました。
バスケットボール部は、試合することなく会場を後にしました。昨年度から全く収束の見えない全国の現状の中、大会規定やガイドライン、各関係機関の判断などを基に、学校の事情で出場を辞退しました。
愛媛新聞では棄権と出ていました。女子バスケットボールのあの子たちが、目の前の敵から逃げるわけないでしょ。他の報道では、0ー20というスコアで結果が出ていました。1点も取れないわけないじゃない。
目に見えない、とんでもない大きな敵と闘いました。自分たちではコントロールできない、日本政府でさえコントロールできない敵です。何も誰も悪くない、誰一人過ちを犯したわけでもない。部員の、特に3年生の無念さは計り知れないものがあります。それらを全て乗り越えようとする姿を見て、私は『真の勝者』を見たような気がします。
ユー・アー・ザ・チャンピオン 敗者など相手にしない。
私がここで言う敗者とは、いらんことを聞き回ったり、いらん噂話をしたり、心ない言葉を浴びせたりする人のことです。俗に言う『ゲスの勘ぐり』や『偏見による差別』のことです。もちろんバスケットボール部に対してだけのことを言っているわけでない、ということを分かってください。私は、川東中学校に敗者が居てほしくありません。
私たちは全員勝者になろう。ウィ・アー・ザ・チャンピオン 私たちはチャンピオン
川中生は、新居浜の、愛媛の、そして全国の、真の勝者になる。そう信じています。
さて、夏休みの中盤では、生徒会リーダー研修会が行われ、生徒会役員と各学級の代表が、二学期の学校生活や運動会、文化活動発表会などの行事について真剣に話し合いました。また、夏休みの期間を利用して、計画的に運動会の応援パネル制作に取り組む姿もありました。真夏の暑い中での作業は大変だったと思います。生徒会活動が活発になることは、さらに川東中学校が光り輝くことになります。二学期は、一学期以上に頑張るみなさんの姿を楽しみにしています。もちろん計画通り、思い通りに何事も進んでいくとは限りません。思うようにいかなくなったとしても、自分の持ち味・カラーを大切にしていきましょう。自分に誇りをもち、その自分のカラーで、毎日を乗り切っていきましょう。
『輝かせよう自分色』
さらに素敵な二学期になることを願って式辞とします。 2021/09/01 校長 近藤栄一