令和4年1月11日 3学期始業式
2022年1月11日 11時39分年が明け、令和3年度最後の締めくくりの学期がスタートしました。この年末年始でまたもや新型コロナウイルス感染症の感染拡大が全国的にも広がり、学校にも影響が出始めています。始業式も本当に急遽リモートに変更し、新生徒会役員は初めての試みとなりました。準備の仕方なども旧役員や生徒会担当の先生からしっかりと引き継ぎを行い、大変スムーズに進行できました。
校長式辞では、『十干十二支』についての話から、一年の締めくくり、中学生活の締めくくりにふさわしい言葉で締めくくられました。
校長先生はいつも話をされるときに、身振り手振りを入れて表情豊かにそしてゆっくり丁寧に話されるので、生徒たちも私たちも内容がとても分かりやすいなぁと感じます。文字に起こしてしまうと味気ない感じに思えるかもしれませんが、言葉に思いがこもって伝わってくる感じです。少し内容を抜粋したいと思います。
今年の干支「寅」が3番目に入り、一般的にそれを「干支」と言っています。
では、「干支」の「干」は、10種類あるから「十干(じっかん)」と言いますが、この10種類を言える人はいますか?・・・ここで会長の横井君がすかさず挙手をし、答えました。
《甲(こう・きのえ)乙(おつ・きのと)丙(へい・ひのえ)丁(てい・ひのと)戊(ぼ・つちのえ)己(き・つちのと)庚(こう・かのえ)辛(しん・かのと)壬(じん・みずのえ)癸(き・みずのと)です》
なんと生徒会長の横井くんが見事答えてくれました。・・拍手!!
この「十干」と「十二支・《子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥》」を組み合わせたものを「十干十二支」と言い、本来の「干支」になります。
例えば、「十干」の一番目「甲(きのえ)」と、「十二支」の一番目「子(ね)」の組み合わせで、「干支」は「甲子(きのえね)」となります。この「甲子」を「こうし」と読み、この年にできた有名な野球場の名前が「甲子園球場」です。
これらの組み合わせは60通りあり、一回りすることを『還暦』と言い、60歳を祝う習わしがあります。ちなみに、私は「壬寅(みずのえとら)」年に生まれ、今年がその「壬寅」年なのです。
「壬寅」には、
「冬が厳しいほど、春の芽吹きは生命力にあふれ、
新たなものが華々しく生まれる年」
つまり
「新しく立ち上がること」や「生まれたものが成長すること」
という意味があります。
二年前からの新型コロナウイルスによるウイズコロナの冬の時代から、ポストコロナと呼ぶことができる時がいずれやってきます。それまで我慢することは我慢し、新しい春への希望をしっかりと抱き、その時がやってきたら、希望が芽吹き、膨らんでいく一年になることを願いましょう。
今は、みなさんの身の周りには様々な情報が飛び交う時代です。それらの情報を、正しく判断し、対応することができる『教養』を身に付けなければならない時代です。みなさんにとって、今は無意味と感じたり、つまらないと感じたりする場面があるかもしれません。しかし、しっかりと勉強し、教養を高め、間違った情報に振り回されない、踊らされない自分を作り上げていきましょう。
三学期は、1・2年生は学年の締めくくり、そして3年生にとっては三年間の中学校生活、九年間の義務教育の締めくくりとなります。とても短く、あっという間にゴールがやってきます。素晴らしい卒業式、修了式にするためにも、頑張りを継続させ、みんなでそろって喜びや達成感を味わっていきましょう。
これからの社会情勢がどのように変動するか、全く予想できませんが、
『どんな時でも、希望は生まれる』 ことには間違いありません。