新型コロナウイルスの影響で、昨年度末から今年度と学校は臨時休校措置だったり、日本中で、世界中で、感染が拡大し、ホームステイとなり、みんなと過ごす貴重な時間が流れていきました。学校も再開されたものの、まだまだ影響は大きく、部活動の大会は軒並み中止となり、県大会、四国大会、全国大会が次々と中止になりました。この中学時代の青春真っ只中で部活動の占める割合はかなり大きいと思います。不運に見舞われたとしかいいようのない、特に3年生にとっては複雑な心境だと思います。たった3年間ですが、それはそれは濃い時間になるからです。
何とも後味の悪い幕切れになってしまう人もいるでしょう。高校生も同じように目標を見失い、切り替えが上手く出来ずに悩んでいる人もいることでしょう。それでも部活動で学んだこと、成長したことは計り知れないとも思います。
部活動の生徒にいつも伝えていた言葉です。『人間はつらいと思ったら終わりである。つらいことがつらくなくなるまで何回も練習をして、つらいと思わない自分を作る。例えば、苦しくてたまらなかった練習メニューが、何回も練習するにつれてつらくなくなり、タイムも上がり練習がおもしろくなってきた。そのように限界を上げていかないと伸びるはずがないのだ。きっちり手を抜かずやりきった人との違いは、必ず試合で目に見える結果として表れてくる。たった3年間だ。今日さぼったことは、明日取り戻すことはできないのだ。1本を大切に、ラスト1mを真剣に走れる人になろう。
ドリル練習1つにしてもそう。できるように練習するのが当たり前。繰り返しやって強くなっていく。やらないで強くなれるわけがない。口先だけでなく、人としてきちんと受け答えが出来る人になりなさい。感謝しているっていうことを行動で示すことが出来る人になりなさい。それが信頼を得るってことです。
努力をしても成功するとは限らない。でも、成功した人は必ず努力した。これは間違いない。 陸上競技ってとても正直なスポーツ。努力したことが必ず報われるほど甘くはないが、努力しない者が報われるほど、陸上競技は甘くないんだよ。
成功者の言葉しか世の中には残らないから「やればできる」が格言になる。夢は叶わないかもしれない。かなえるための努力は無駄に見えるかもしれない。でも無駄ではなく、足りなかっただけなんだよ。例えば101回叩いたら壊れる壁があって、もちろん何回で壊れるかわからないで叩いている。惜しくも90回まで叩いたけれど、諦めちゃったのかもしれないし、キリのいい100回までやったけど、あと1回なのに諦めちゃったのかもしれない。でもそのキリのいい100回までと決めたのも自分なんだよね。壊れるまで叩き続けられなかったってこと、そういうことでしょ。強くなりたいのなら強くなるまでやればいい。強くなる前にやめてしまうから強くなれない。だからやったものだけが強くなれるのだ。今目の前にある様々な壁を壊せるのは、諦めないその心、それだけが夢の扉を開く一番の力なんでしょう。自分には無理という限界を作るのはいつも自分の頭だ。
でもでもその挑戦し続けた日々を、君は確かに輝いて生きていたはず。充実していたはず。それがあなたの一番の宝物だと思わないかい? 心も一緒にトレーニングしていることを忘れてはならない。
心が変われば細胞が変わる。細胞が変われば身体が変わる。頑張る。諦めちゃいけない。諦めからは何も生まれない!』